貧乏アンバサダーの日常

いらっしゃいませ。
艶子の部屋へようこそ。

貧乏なのでお茶すら出せませんが、
どうぞごゆっくりしていってください。

犬と息子

こんばんは。今日は少しだけの勉強でやめた艶子です。


艶子が今も今後もいつも気にすることの一つは手放した犬です。
とっても大事にしてました。息子が産まれる随分前から飼ってた犬で、良い時も悪い時も一緒にいてくれた大事な犬でした。


だけど息子が産まれ社会復帰もし、一杯一杯だった時期が続き、結局新たな飼い手を探し手放しました。
息子が写真を見て、犬がいたの?と聞いてきた。
そうよ。と答える。
これがとても辛いです。
どうして今はいないの?と聞かれ、どうしても飼えなくなったの。と答えるんだけど、今となればもっと頑張れば良かったとつくづく思う。


でもあの頃は必死で犬にまでロクに手が回らず、定期的に必要なトリマー代の捻出も一苦労だった。小型犬だったのでエサ代はそんなにかからないものの、それでも毎月購入となれば大変でした。夏がくる前に病院で貰うフィラリアの薬も飲ませてあげられない。
そして散歩の時間も極端に短くなり犬も艶子もストレス満載になってた。
今思っても最後は大事にできてなかった。
思いだすと涙が出ます。とても可哀想なことをしたなって。


今の飼い主さんは本当に優しい人で、毎日一日3回の散歩も連れて行ってくれてるようです。以前、久しぶりに連絡を入れ、餌を送りました。
会いに行きたいのですが、これも今更なのでそれはしません。
それに、やっぱり返してほしいと言ってしまいそうで。


毎日犬のことを思い出します。
何かを手に入れたら何かを手放さないといけない状況に本当に悲しい思いをしました。
今も悲しいです。
息子のミルク代、おむつ代もままらない生活状況で犬の世話は難しかった。


犬は頭がいいので『覚えてる』と言いますが、人間のように思い出したりするわけではなく、例えば艶子の自宅近くに来ると思い出す、艶子に会うと思い出すといった記憶力なんだそうです。
最後まで大事に世話をできなかった艶子が言うのも何なんですが、人間のように、前の飼い主というものを思い出したりしないだけまだいいかなっていうのが自分の気持ちの落とし所です。
仮に思い出したとしても、恋しがってもらえるような最後ではなかったのですが。


生活に余裕はないけれど、気持ちに余裕がだいぶできてる今、何でもっと踏ん張らなかったんだろうって後悔します。



今現在、息子がペットを欲しがります。
でも無理だな。手放した犬のことを考えると新しいペットを迎え入れるなんてできそうもない。
会いたいなぁ。って毎日思う。
会っちゃうと抱きしめて号泣しちゃうかも。